対話デザインについて

コミュニケーションは、私達の日常生活と切っても切り離せないほどに大切な行為でありながら、私達がコミュニケーションそのものについて、読み書き・計算のように、体系的に学ぶという経験はまだまだ希な状況です。

 

これにはいくつかの理由が考えられますが、その一つとして、コミュニケーションは、「暮らしの中で(実社会で)、体験的に学ぶもの」といった位置づけがなされていたということが挙げられます。

 

しかし、多種多様化の一途を辿り、かつスピーディーに変化する現代社会を生きるにあたり、「実社会で学んでいくことだから…」というのは、いささか無責任とも言えるでしょう。

 

なぜなら、どのようなスタイルであれ、集団生活においては人間関係を築くことから全てが始められることが多いからです。

私たちは、日々の中で、家庭という最小単位の集団(グループ)形態から、知人友人などのグループ、学校や職場、地域社会、ひいては国家、地球といった大きな規模に至るまで、某かのグループに帰属しています。

 

グループごとに、その特質は異なりますが、一つだけ共通していることがあります。

 

それは、どのような集団形態においても、自分以外の他者と関わるためには、コミュニケーションという行為が必要不可欠であるということです。

 

そして、この「コミュニケーション行為」は、大きく二つに分けることができます。

 

一つは、アイコンタクトや握手、抱きしめるなど、一般的にはボディランゲージと呼ばれる「しぐさ」によるコミュニケーションです。言葉を介さずに行われることから、「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」とも言われています。

 

もう一つは、「言葉」による「バーバル(言語)コミュニケーション」です。

このバーバル(言語)コミュニケーションの中には、道ばたでの挨拶、井戸端会議などから、討論、政治家の演説に至るまで、様々な種類があります。その一つが「対話」です。

 

対話の定義には諸説ありますが、ここでは、「異なる考えや価値観を持ち合わせている人と人とが、それぞれの描くゴールに到達する(合意形成)ために、繰り返される言葉のやりとり」としたいと思います。

 

ポイントは2つです。

1)自分とは異なる考えや価値観を持ち合わせている(かもしれない人)が話の相手であること。

2)その話し相手と、自分とが、それぞれに願うゴールにたどり着く必要がある。

  (どちらか一人の希望するゴールだけでは不十分)

 

 

このような場合のコミュニケーションは、気の合う友達同士で、とりとめのない話をして笑い合うというといった「おしゃべり」や、暮らしの潤滑油としての「挨拶」「気の利いた返答」といったコミュニケーションとは、少し性質が異なってきます。

 

そして、性質が異なるということは、「おしゃべり」や「気の利いた返答」とは異なったコミュニケーションスキルが必要になります。

このように「対話」とは、思いつくままに、あるいは、単に心に正直に言葉を発するだけでは、スキルとして不十分です。

 

相手のこと、相手の思い描くゴール、自分のこと、自分の思い描くゴールなどを総合的に兼ね併せて、言葉を発していく必要があります。

 

このことに意識的になるために、「対話デザイン」という呼び方をしています。

 

そして、この「対話デザイン」に必要な技法を学んでいただけるのが、イン・ルーチェでご提供している「対話講座」です。

対話講座のお知らせ

 

近々アップいたします。